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2012.03.29

モラルはどこに?

昨年、出版しました「1年で黒字を実現する赤字企業再建術」がおかげさまで、発売以来ずっとベストセラーです。

実は、一昨年に出版しました「返済猶予を実現する銀行交渉成功術」もベストセラーを頂戴しています。

多くの方々にお読みいただいていると言うことの結果だと思います。

ありがとうございます。

「銀行交渉や会社再建、事業再生というと、本当かなと首をかしげるような、読み手を心を煽るような本も多い中で、本当にまじめに、真剣な本は初めてです」といったような声も頂戴し、うれしい限りです。

このような中、最近、私どもの会社の真似をするコンサルタント会社が見られるようになってきました。

真似をされるというのはうれしい気もしますが、反面、そういう会社やその人のモラルを疑ってしまうような気持ちにもなってしまいます。

昨年出版した「1年で黒字を実現する赤字企業再建術」というのは、私の経営コンサルタントとしての仕事で、1年で黒字になっていった会社が全体の97%であったことから、多くの会社に黒字になるための方法について知ってほしいと言う思いから出した本です。

ところが、この「1年で黒字を実現する」という言葉をある事業再生コンサルタント会社が真似て「1年で黒字企業に生まれ変わる」という類似した表現でセミナーなどを行っているということを聞きました。

私は、「本当に赤字企業の社長に1年で黒字になって欲しい」という思いから、黒字率97%の会社がどのようなことをやっているのかを伝えたいだけですし、今もそういうセミナーを行っています。

ところが、真似をしている会社はセミナーの客寄せのために「1年で」と言っているのではないかと勘ぐってしまいます。

なぜなら、1年という根拠はどこを見てもありませんし、その実績さえも定かではありません。

たまたま同じ表現になったのかもわかりません。

私は、「1年で黒字」という表現をいいなと思ったとしても、自分の実績がなければおそらく使っていません。

それくらい経営者にとっては重く、大事な、重要な言葉だからです。

1年で97%の会社が黒字になっていることから、自信を持って、そのやり方を公開したのです。

先日も指導開始から1年たったクライアントの社長が、「先生、本当に1年で黒字になりました。今までは毎年毎年良くてもトントン。悪ければ赤字で、決算の時にもお金が残ったこともなかったのが、今年は初めてお金が残り、黒字になり、そして幹部社員の目の色も変わり、会社がこれだけ変わるのかという思いです。本当にありがとうございました。」と言われていました。

こういう会社が何をやってるのかということを、私は多くの会社に伝えたいのです。

実績もないのであれば、安易な気持ちで、客寄せのために、「1年で黒字に」などのように、短期間で成果を出す言葉を使うのは良くないのではないかと私は思います。

私は、京セラ名誉会長の稲盛さんの私塾に入らせていただき、稲盛さんから直々に、経営者としての心、哲学を学ばせていただいています。

そこで、学んだことがあります。

「経営者は正しいか正しくないかということで判断する」

ということです。

簡単な言葉ですが、なかなかできることではありませんし、このような判断基準で仕事をしている人は少ないのではないでしょうか。

しかし、コンサルタントを名乗るのであれば、人を指導するわけですから正しい行動をしなければなりません。

「法的に問題がないから正しい」ということではないと思うのです。

人にモノを教える人は「どういう心を持っているかが大切」だと思うのです。

また、一昨年出版した「返済猶予を実現する赤字企業再建術」も真似されています。

どこが真似されてるかというと、「表紙」です。

私の書籍の表紙に非常によく似ている表紙の本が出版されています。

先ほどの「1年で」と同じで、当然私は意匠登録も何もしていません。

というか、わざわざ本のタイトルや表紙を登録するような人はいないのではないでしょうか。

先ほどのセミナータイトルにしても、表紙にしても、法律を犯していなければ「何をしてもいいだろう」という

ことなんだとすると、同じように会社の再生再建に携わる者ととして情けなく悲しくなります。

モラルが低いとしか言いようがありません。

指導先の会社で働く人たちの人生や生活、ひいてはその家族の方々の人生にまで影響を及ぼすのがこの仕事です。

私が、当社の社員に毎日言っていることは、

モラル高き心

清らかな心

そして、お客様が何を求めているのかを四六時中考え、行動する

ということです。

なぜ、こういうことを私が常々口を酸っぱくして社員に話をしているかというと、それだけコンサルタントといわ

れる人はモラルが低く、胡散臭い人たちが多いからです。

決してこういう人たちばかりではないのですが、残念ながら心根が良くない人もいるのも事実です。

「正しいか正しくないか」という判断基準

「モラル高い行動」

これは、何もコンサルタントの世界だけの話ではありません。

黒字率97%の黒字になっていった会社の多くは、私がお話をしたこの判断基準で経営されています。

儲かるか儲からないかを判断基準にすると会社は存続できません。

こういうことを判断基準にしている会社は、社員のミスも多く、出入りも激しく、優秀な社員、心根の良い社員は辞めていきます。

残るのは、人がどう思うなんて関係ない儲かればいい」という利己的な心を持った人たちばかりです。

利他の経営は存続し続けることができます。

当たり前です。人の役に立つことを是としているのですから。

先ほどの真似のように、人の役に立ちたいふりをして、実際は自分の利益を求めて何でもありの人は悲しいかな、

利己の人だと思います。

当社の社員、当社の弁護士や会計士、税理士、司法書士などのパートナー。

全員が利他の心で、毎秒、お客様が何を求めているのかを考え、正しいか正しくないかを判断基準として行動する。

KRBは、このことをこれからも実践し続けていきたいと思っています。

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