コラム詳細|椢原のコラム

コロナ緊急融資の落とし穴(落ちない方法のアドバイス付) 2020.07.08

おはようございます。
KRBコンサルタンツの椢原です。

 

先日、多くの方に「会社の終わりかた」勉強会 (オンライン)にご参加いただきました。
ご参加いただいた皆さまに御礼申し上げます。

 

是非、勉強会でお話をしました
「リスク対応」
「未来シミュレーション」
をご活用いただきたいと思います。

 

現在、「リスク対応」「未来シミュレーション」のご案内を個別にお送りさせていただいています。
お申し込み順に、対応、作成を行っていますので、お早めにお申し込みを進めていただければと思います。

 

 

 

 

 

さて、新型コロナウィルスの感染拡大によって、事業の先行きが不透明になると考え、多くの経営者の方が、公庫や保証協会、商工中金などの新型コロナ緊急融資を申し込まれたと思います。

 

据え置きがあることで、すぐに返済をしなくても済みますから、この間に事業の立て直しなどを進めようという方も多いと思います。
その事業の立て直しかたについては、後日、戦略的経営という観点からお伝えしたいと思っています。

 

 

 

今日、お伝えしたいのは、このたびの新型コロナ緊急融資は、通常の借入ではないので、今から気をつけておかないといけないことがあるということです。

今からお伝えすることを良く理解し、準備していかないと、後々大変なことになります。

 

過去、阪神大震災、リーマンショック、円高、東日本大震災など、セーフティネット貸付が発表された数年後には資金繰りに行き詰まる会社が増加しています。

ここからの話はとても大事ですので、よく読んでいただきたいと思います。

 

 

 

 

このたびの緊急融資は、通常の枠ではなく、「特別枠」です。
特別枠というのは、言葉通り「今だけ特別に設定した枠」ということです。
遅くても今後数年の間には、早ければ来年3月ごろにはこの融資制度は終わります。
以降、この特別枠の借入は、返済一方になっていきます。

 

 

少し例を挙げてご説明したいと思います。
元々、保証協会付融資で、8千万の借り入れがあった会社が、今回の特別枠で1億の融資を、据え置き2年で新たに受けたとします。
今、借りている8千万の返済を進めながら、2年の据え置きが終われば1億の返済も始まります。

 

仮に、8千万の返済が月130万、新たな1億の返済が月85万だとします。
据え置き後は、(8千万の返済 月130万) +(1億の返済 85万)= 月215万円の返済になることは誰でもわかります。

 

 

 

 

借入というのは、保証協会、プロパー、公庫など全てにおいて「枠」があり、その枠を超えて貸し出すことは不可能です。

 

企業が、自分で生み出した利益から毎月の返済ができるのであれば、私が言う落とし穴には落ちません。

 

 

経験知ですが、おおよそ返済原資の50%以上を、新たな借入で賄っている会社が多いようです。

 

いわゆる、追加融資です。
融資を追加するだけでは毎月の返済額が増え、資金繰りが苦しくなるだけですから、通常は「借り換え」というカタチで、返済負担が重くならないようにしながら、返済のための借入を起こし、返済を進めている会社が多いと思います。

 

 

ところが、このたびのコロナ緊急融資は別枠なので、別枠の返済分を別枠で借り換えることはできません。
返済するだけです。
通常枠が空いていれば、その空いている枠分は借り換えをすることができます。
今回の別枠を通常枠に借り換えると金利は相当高くなってしまいます。

 

通常枠が空いておらず、この別枠を通常枠で借り換えできない会社の場合は、利益から返済しなければなりません。
この利益からの返済ができない会社は、ほぼ間違いなくリスケということになってしまいます。

 

 

 

8千万の返済を月130万行い、3年経過していたときに、別枠の1億の返済月85万が始まった場合、8千万の借入は、4680万の返済が進み、残高は3320万となっています。

 

ここで、この会社の社長が、1億の返済、月85万が始まったことで、資金繰りがしんどいなと思い、借りた8千万のうち、返済が進んだ分について貸してほしいと言ったとき、銀行は貸してくれると思いますか?

 

 

貸してくれません。

 

通常枠が減ったからといって、減った分を貸すことで、返済が増えるからです。
この返済に耐えうるだけの利益を生んでいれば貸してくれますが、こういう会社は、普通は借り換えする必要はないはずです。

 

 

 

そこで、経営者は、「借り換えればいい」と考えます。
しかし、8千万の残額3320万を8千万に借り換えても、毎月の返済は元々の130万のままです。
8千万の返済 月130万円を一所懸命進めてきたことで、残高が3320万になったとしても、また8000万に戻したとすると、月130万の返済は同じだからです。

(8000万÷60回=約133万)

 

借り換えの返済年数を長くするか、借り換える額を少なくするかしないと毎月の返済額は130万のままなのです。

 

 

借り換え額を5000万にした場合、月83万です。
借り換え前の返済は130万。
毎月の返済は47万減らすことができます。
1億の返済85万と借り換え返済83万、計168万。

 

しかし、ニューマネーは、1680万しかありません。
(5000万ー3320万=1680万)

 

仮に、このニューマネーで返済全てを賄うとすると、10ヵ月分の返済しかできないということがわかります。

 

 

①別枠なので、別枠では借り換えはできない。

 

②通常枠で借り換えても、元の額より借入残高が増えると返済額が増えるため、借り換えの時はニューマネーを減らすなどによって、借り換え額を減らす必要がある。

 

③あるいは、借り換えの返済年数を長くしないといけない。(これもできれば良いですが・・・)

 

④途中で始まった別枠の返済ができるだけの利益が生み出せ、さらには会社にお金を残せるようになっていれば、その後の資金繰りは安心。しかし、利益が今までとあまり変わらないのであれば、別枠の返済期間は比較的長いので、その間に資金繰りが行き詰まる可能性もある。

 

 

  • このたびの新型コロナ融資(別枠)の据え置き期間中に、現在の借入返済が進んで、借入残高そのものを大きくが減らすことができる。
  • そうして、据え置きが終わったころには、コロナ融資の返済が始まっても、返済はそれほど苦しくない。

という状況であれば、以降の返済は進んでいくことになります。

 

据え置き期間中に、今の借入の返済が進めば、大きな落とし穴に落ちることはありません。

 

 

 

別枠というのはとてもクセモノです。
過去、阪神大震災、リーマンショック、東日本大震災などで、別枠が用意されました。

その時も、数年後に返済が開始された後、たくさんの会社がリスケをせざるを得なくなり、正常な銀行取引ができなくなってしまいました。

 

今回の新型コロナ緊急融資は、通常の借入よりも大きな額を借り入れた会社が多いようです。
さらに据え置きも用意されていますから、借りる側にとっては、返済はとても楽なように思えます。

 

しかし、据え置きが終わり、返済開始の時を考えるとそうも言っていられないのです。

 

 

 

今までお伝えしてきたようなことにならないためにはどうすればいいか?

 

 

黒字体質を強化することです。
利益を生み出す力を強くすることです。

 

 

では、どの程度、利益体質を強化すれば良いか?
どれだけの利益を生み出せるようになれば、コロナ融資の返済に耐えうるのか?
そのためには、どこを、どうすればいいのか?

 

 

このようなことを知っていただくために、「あなたの会社の返済能力・改善診断」をご用意しました。

 

指導先の方には無料で、会員の方にも会員更新を前提に無料で、一般企業の方には、このメルマガを読んで明日までにお申し込みをいただいた方には、1社3万円(税別)でご提供いたします。

 

  • コロナの返済が始まるまでに、どれだけの利益を生み出せるようになればいいのか。
  • どれだけのお金を生み出せ、貯められるようになっていればいいのか
  • そのためには、売上、粗利、経費をどれだけ改善すれば良いのか。
  • あなたの会社の借入や在庫などの財務状況、利益状況を踏まえて、改善策を策定します。

 

 

 

①数値をシミュレーションし、
②改善策を策定し、
③それをレポートにまとめ、
郵送、あるいはPDFでお送りいたします。

 

 

あなたの会社の返済能力とその改善のための取り組みを知りたい方、ご関心のある方は、是非、お申し込みください。

 

 

お申し込みは、このメールに、
「返済能力・改善診断希望」
と書いてご返信するだけです。

 

 

追って、私どもより、お申込手続きと決算書などの必要書類をご案内いたします。

 

なお、お申し込み順に診断を行います。
ご希望の方はお早めに、このメールにご返信ください。

 

 

なお、診断には、決算書や銀行からの借入明細などをご提示していただくことになります。
これらの情報につきましては、守秘義務を遵守し取り扱います。
詳細はお申込書に記載の申込条項をご覧ください。

 

では、今日も一日頑張りましょう!